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2012年09月21日

トキメキ朝日用語「ゴキブリジャージ」

「ゴキブリジャージ」

黒地にオレンジのラインが入った
朝日中学校指定ジャージの通称。
略して「ゴキジャー」と呼ぶ。

当時の朝日中学校の指定ジャージは
ストレートのズボンで土踏まずのところに
輪っかが付いていて
上着は襟付きのやつだった。
芸人のテツ&トモとか、古くは
「とんねるずのみなさんのおかげです」で
ノリ男が着けていたようなデザインのジャージだ。
色は黒地にオレンジのライン。

80年代~90年代のバブル真只中の時代にあって
それは時代錯誤も甚だしい、化石レベルの代物だった。
だって、MCハマーがあの横歩きダンスを披露してた頃だよ?
肩パットは標準装備、くるぶし丈のボンタンみたいなズボンが主流の時代だ。
タックのついてないズボンなんて信じらんなーい!
ジャージだって、スソにリブとチャックがついたしぼりジャージが
ナウなヤングのマストアイテムさ。

そのためか時代遅れの指定ジャージは
ゴキブリジャージと呼ばれ迫害を受けた。
誰が名づけたか知らないが
みんなが呼んでるゴキブリジャージ。
身に着けるものに「ゴキブリ」と名付けるくらいだから
相当な嫌われようだ。
黒とオレンジのカラーリングが
ゴキブリ感を醸し出していたかといえば
そんな気がしなくもないけど
そもそも「ゴキブリ感」ってなんだろう?

そんなゴキジャーを着けるのを恥ずかしがって
みんな土踏まずの輪っかを引きちぎり
スソをギュッとしてからロールアップし
あたかも最初からスソが絞られたジャージかのように
着用する技術を身につけていた(図参照)。
制服センターで補整する子もいたっけ。

トキメキ朝日用語「ゴキブリジャージ」
ゴキブリジャージのスソを絞る方法の図


そんな嫌われ者のゴキブリジャージは
毎年、生徒総会でも変更を求めて議題にあがり
ついに僕たちのときにデザイン変更が決定された。
といっても、新ジャージ採用は新年度から。
僕らが卒業した後だった。

僕らの卒業後、ゴキブリジャージはその役目を静かに終え
スソの絞られた新しいジャージが
学校指定のものになった。
民主主義が勝った瞬間だ。

ところが、ファッションというものは常に変わるもので
程なくして古着ブームと共に70年代リバイバルがやってきた。

アディダスやナイキ、オニツカタイガーなどの
古いジャージがもてはやされ
スニーカーも蛍光色のハイテクなヤツから
ローテクの復刻版が好まれるようになった。

そして当時の雰囲気をそのままに残すゴキブリジャージは
いつの間にか、誰もが羨むチョーカッコイイジャージに
なってしまっていた。

当然、後輩たちはだっさい絞りジャージなどには目もくれず
卒業生たちのカッコイイゴキブリジャージに飛びついた。
お兄ちゃんやお姉ちゃんのお下がりを持っている子は羨ましがられ
そうでない子は先輩たちに頼み込んで譲ってもらった。
かくいう僕のゴキジャーも後輩が貰っていったのでもう残っていない。

こうして時代に翻弄されたゴキブリジャージは姿を消した。
まるで画家が死んだあとに名声を得るかのようにして。

KANIジャージなんて目じゃない
超レアアイテム、伝説のゴキブリジャージ。
持っている方はぜひご一報を。



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この記事へのコメント
管理人さんへ
突然お尋ねして誠に申し訳ございません。

ところで、管理人さんが通っていた中学校では女子も男子と全く同じジャージだったのでしょうか。


管理人さんの中学校の時も女子はジャージのズボンを履く時に全員裾についてぃるゴムひもを切った後、椅子の上に片足を置きズボンの裾を思いっ切り絞った状態で折って履いていませんでしたか。
Posted by 桜三里 at 2012年10月08日 18:16
>桜三里

コメントありがとうございます。
私たちの中学校は男女とも全く同じジャージでした。
体操服も同じで、男女で違うのはブルマか短パンか、くらいのモンでした。

ジャージについてはおっしゃる通りで
みんな裾を思いっきり絞ってロールアップして
履いていましたよ。
Posted by ださお at 2012年10月10日 15:52
管理人さんへ
お返事どうもありがとうございます。

記事を読んでちょっと気になることがございます。

当時の特に女子は全員と言っていい位みんな裾を絞ってロールアップして履いていましたが何か理由みたいなものでもあるのでしょうか。

当時、ジャージズボンを履いてこれから裾を絞るときにかなりキツく絞らないと途中でロールアップの部分が解けていたと思うのですが・・・・・。

おかげでズボンが絞りすぎでラッパズボンの状態になっていたと思うのですが。

また、裾を絞ってロールアップした時の裏の生地は何色だったのでしょうか。

話は変わりますが、
ちなみにゴムひもを切るときはどうやって切っていましたか。、
Posted by 桜三里 at 2012年10月28日 20:30
裾を絞る理由は単なるファッションです。

当時、昭和の終わりから平成の初めごろは
タック(プリーツ)の入ったダボダボのズボンで
くるぶし丈くらいのがカッコイイと思われていました。

ブレイクダンスが流行り、ダンス甲子園だどが
テレビで放映されていましたが
やはりダボダボのズボンでした。

初期のチェッカーズの恰好などを画像検索するとわかると思います。

70年代ファッションは完全に時代遅れで
ラッパズボンのようなジャージは
若者から拒絶されたのです。

思春期の多感な少年少女にとって
学校から指定された死ぬほどダサいジャージを
なんとかして少しでもマシなものにしたいと思ったのでしょう。
他校の生徒から指さして笑われますからね。

ジャージは裏も黒です。
というかジャージ生地一枚なので表と同じ色ですね。
基本的に現在のジャージも裏にわざわざ別の色使ってるのって
あまりないんじゃないでしょうか。

かかとのひもは個人差あるんじゃないですかね。
ウチのは姉がハサミでバッサリ切ってたと思いますが
人によっては丁寧にほどいて縫い直していたのでは?
Posted by ださお at 2012年10月30日 15:08
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